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クイーン日本語講座 〜揚げ足を取りあって・言葉じりも取りあって〜

Written by Yukariさん

♪キ〜ンコ〜ンカ〜ンコ〜ン
 「クイーン日本語講座」
≪開講前にオリエンテーション&生徒心得≫
  1.講座って言うかコントです
  2.いろいろな事を大目に見てやってください…

それでは、着席〜(死の電気イスにな…)

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

(1977年、英国某所のスタジオ内)

(↓ここはバキバキのブリティッシュ・イングリッシュでしゃべってると思ってください
   説得力ねえなァ)
ブライアン:(ギターをつま弾きながら作曲中)ふふ、ふふふ〜ん♪っと。
       ねえ、みんな。今度の曲は歌詞の一部を日本語にしたらどうかと
       思うんだけど。
フレディ  :ほう?面白そうだな。俺にヴォーカル取らせてくれる?
ブライアン:うん、そのつもりさ。まあ、もちろん、この曲をやるかどうかは
       みんなに聴いてもらってからだけど。(慎重)
ロジャー :なに、日本語?オレ全然知らねーぞ。
       日本ツアーに行った時、ちょっと習っただけだぜ。
       「コンニチワ」と「サヨナラ」と…
       えーと、あとは「ハラヘッタ」と「サケモッテコイ」と
       「カワイイネ」と「アイシテルヨ」ぐらいしか。
       あとは「イイダロ?」「イクヨ」「キモチイ…」
ブライアン:あ〜、ストップ、ストップ。だいたいなに言ってるのか想像つくぞ。
ジョン   :そんだけ知ってりゃ充分だよ。ロジャーの日本語は実用的だね。
フレディ  :ジョンも意味わかってんのかよ。
ブライアン:それでさあ。おれの知り合いで日本語ができる女性がいるんだけど
       その人にみんなで日本語を習いに行こうよ。
あと3人 :いいね〜 (♪らららむじんく…ゲホ、ガホッ)

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(↓※ここもまだ英語)
チカ先生 :(本当に「手を取りあって」の歌詞の日本語部分を担当された
        クジラオカ チカさんを勝手に想像。
        まことに恐縮です ←なら書くな)
        まあ、いらっしゃい。みなさんおそろいで。
ブライアン:やあ、チカ。今日はお手やわらかにね。
チカ先生 :任せといて。でもね、今ちょっと緊急の電話が入っちゃって
       長引きそうなの。でも終わったらすぐ来るから。
       そこの部屋に用意はしてあるから、みんな待っててくれる?
クイーン全員:はーい。(優等生)

(4人、隣室へ)

ロジャー :うお、すっげー!なんだこりゃ?

床屋の散髪台みたいなでっかい1人用イスが4つ
半円を描くように並べてでーんと置いてある。
それぞれにヘッドホンがついており、あやしい機械をくっつけている。
電気イスのようにも見えるが…

ジョン   :(目の色が変わっている)
       これは…こんな装置は見た事ないな。
ブライアン:(やっぱり目の色が変わっている)非常に興味深いね。
ジョン&ブライアン:(ふらふら〜と、なにかに取り憑かれたかのように
            装置に近寄って行く)
フレディ  :おいおい、勝手にさわっていいのかな?
ロジャー :(もう座ってる)ひゃっほう、このイス、座り心地最高だぜ。
ジョン   :(機械の前にしゃがんでクールな目でしげしげと眺めながら)
       ふーん、ここに再生装置があって…なるほど。
       これはたぶん日本語ヒアリング装置と脳波をコントロールする装置が
       いっしょになっているんだな。より学習効果を高めようという狙いだね。
フレディ  :ジョン、機械となると別人みたいにシャキッとするよな…
       (少し頬が赤らんでいる)
ブライアン:とにかく試してみよう。
       (もう辛抱たまらん。※ちなみにイスからちょっとはみ出し気味)
       どれどれ、ヘッドホンをつけて、と。コレが出力スイッチかな?
ジョン   :で、たぶん、その上のツマミがヴォリュームだね。
ロジャー :よう、なんか、いろいろ聞こえるぜ。
       横んとこにたくさんあるボタンを押すと内容が変わるみてえだ。
フレディ  :ふんふん、ほんとだ。ポチッとな。おっv
       俺はこのボタンのが好きだな…これをしばらく聞いてよう。

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(↓はい、こっからが処刑タイムです)
フレディ :ん…(眠り込んでしまっていたが、目覚めて背伸びをする)
       ああ〜爆睡しちゃったーvv (ごめんなさいすみません)
       あれ、みんな寝てんじゃん。おい、ブライアン。
ブライアン:んあ? …あー、おれ、寝でだが? ミョーな夢見でだなあ…
       家が2階まで雪に埋まっで、出られねえのよ…
フレディ :ぶはっっ、お前、なんだよ、そのしゃべり方?超ウケるんだけど!
       (う、うあー、フレディが…)
ブライアン:へ?あんだって?フツーにしゃべっでんべ?(むおー、ブライアンが…)
フレディ :ひゃははは!超ワケワカンネーよ!フランス語のつもりかよ、それ?
ブライアン:おめーごぞ、あんだ、そのシトを小馬鹿にしだよーなしゃべりがだわ?
       シンヅレーだぞ。
フレディ :あははは! ひー!!
ロジャー :…っしゃーしかなあ…
       (※しゃーしか=しぇからしか・せからしか=うるさい、うっとうしい)
フレディ :おっ、ロジャー、聞いてくれよ。ブライアンが超☆変なんだよ!
ロジャー :しゃーしかぞ、きさん(※きさま)!人がせっかく気持ちよー寝とーとに!
フレディ :わはは!ロジャーまでなんか変になった!今度はイタリア語?みたいな!
ロジャー :なんちか(※なんだと)?オレが変てや? なんば言いおーとや
       このツヤつけ(※カッコつけ)野郎が!(お前はちがうのか)
       きさんこそよっぽど変やろうが! くらす(※くらわせる=殴る)ぞ、きさん。
フレディ :あーん?上等だよ、てめー。ケンカ売ってんのかよお?
       (ロジャーの胸ぐらをつかんで立たせる)
ロジャー :へ?いつ誰が売ったや?(お気楽な性格は変わってない)
       ふだんから、こげなしゃべり方たい。(※博多では本当です)
ブライアン:(長い手足で割り込む)やめれ、やめれって。
       ケンカしだってログなごどねーど。
ロジャー :だけん、ケンカげな、しおらんて言いおろーが。聞いとらんとや、きさん。
ブライアン:と、とてもフツーには聞ごえんど…(汗)おれまでケンカ売られでるみでーだ。
ロジャー :ケンカ売りおーのは、そっちやろーが!
ブライアン:ああ?なんで?
ロジャー :そ・の・手たい!さっきから馬鹿力で腕つかんでから、痛かったい!放せ!
ブライアン:そっだら大声で耳元で叫ぶんでねえ!
       天才ギタリストの大事な耳っコがどーにかなっちまうべ。
ロジャー :なんが”耳っコ”か?!オレだって腕は命ったい!この天才ドラマーの腕が
       どげんかなったらどーすっとや?責任取りきるとや、きさん?
ブライアン:おめー、ケンカしでえのが、しだぐねえのが、どっちだ?!
ロジャー :知らん!細かいこたわからんばってん
       ムショーにのぼせ上がる(※熱くなる)ったい!
       (言葉といっしょにソフトウェア「博多の血」もちょっとインストールされたらしい。
        いや、もとから類似ソフト積んでるか)
ブライアン:やっぱおめー、ケンカ売っでんな?
フレディ  :おおー!やれやれー!そして俺も混ぜろ!
       (イヴェント好き。→渋谷でイヴェント=ケンカ)
ロジャー :あああ、もおー、売っとらんて言いおーやろうが!(実は反戦主義者)
ブライアン:したって、そっだらしゃべりがだでわ、売っでるど思われでもしがだねーど。
       だいいぢ、その眉間のシワっコがな…
ロジャー :テトラポットば抱かせて玄界灘に沈めるぞ、きさん!
       もとからこげなツラやけん、しょんのなか(※しょうがない)やろーが!
       きさんこそ、その、人ばおちょくったヨハン・セバスチャン・バッハのごたー
       ”髪っコ”ばなんとかせんなら、ケンカ売っとーと思われるぜ!
ブライアン:(青ざめて)ロジャー…やっぱり、おめー、おれのごど、そっだら風に…
ロジャー :だー!もー! ほんなこて(※ほんとに)冗談の通じらんヤツやな、きさんは!
フレディ :いや、今のは俺にも本音トークに聞こえた。
ロジャー :あー、もう、バリ(※すげー)疲れる。面倒やけん、もう話しかけんどって。
       あーたと正面から言い合っとったら、日の暮れてしまうばい。
ブライアン:逃げるんけえ?
ロジャー :ああん?!誰が逃げるて言ったや?!
ブライアン:話はまだ終わっでねえがらな。おれはふだんがら、おめーどは
       もちっと話をせねばならねえと…
ロジャー :すでに血も涙も涸れるごと話しとーやろうが?!
       しかも話て、ほとんど、きさんの言いたか事だけやろうが。
       オレはただハリボテの虎んごと、首だけ動かして聞いとーだけたい。
フレディ :てゆーか、ほんと貴重だよな、あんたらの関係って…
       なんか今後何十年も続きそうな気がすんだけど…
       殴り合っちゃえば早えーのに。
ロジャー :よっしゃ!なんかもー、そげな気になってきた!(「博多の血」稼動中)
       ブライアン! これも今後のためたい!(やっぱりそれでも建設的)
       ほんとは気が進まんよーな気もするばってん
      ふだんのウサ(あるのかやっぱり)ば晴らし合おうぜ!
       ドラムなみにボテクリこかしちゃー!
       (※ボテクリこかす=シバキたおす=ボコる)
ブライアン:あ…あんだってぇ?
フレディ :イエーイ!ガチンコ対決〜!俺も行くぜ!
ブライアン:ちょっ…(いざとなるとトロい)うわあああ!
ジョン  :あ〜、よう寝たわあ〜v
あと3人 :(ずるべしゃあっと倒れる)
ジョン  :あれ、みんな、そこでなにしてんのん…?
ロジャー :(うつぶせでいちばん下敷きになって)ち…力の抜けた…全部抜けた…
フレディ :(いちばん上で、顔だけ上げて)ジョ、ジョン?…ジョンまでなんか変じゃねえ?
ジョン  :変?…ふっ(クール・モードに転換)確かに、お3人さんと比べたら
       フツーぽくて、いまいちスター性がのうて、”変”かもしれへんなと、自分でも思うわ…
       けどな…ぼくなりに、努力してるつもりやねんけどな…
       やっぱり、まだ変かな…
ブライアン:(真ん中にはさまれてデカイ体を棒のように横たえたまま真顔で)
       いんや、変とか変でねえとか言うのは、主観の問題で…つまり…
フレディ :お前がいちばん変だよ。
ブライアン:フレディまでぇ!シトの話がまだ途中なのに…まんず、よぐ聞いでがら…
ジョン  :あはは、ブライアンのしゃべり方、おもろいわあ〜
      (チャーミング・モードにすぐ転換)
ロジャー :ジョン、きさんがいちばん面白かぞ。
ジョン  :ロジャー?フレディとブライアンに乗っかられて、なんぞしでかしたん?
ロジャー :今からしでかすとこやったったい!
       これから祭(※ケンカ祭)になるとこやったんが
       きさんのせいでキレーさっぱり中止になったぜ。
       いや、この際、ジョンも混ざるや?
ジョン  :???
フレディ :ダメ!!!!ぜってーダメ!ジョンはダメ!
ブライアン:…そのちがいはなんだべ?おれやロジャーはどうでもいいんけ?
フレディ :ジョンはダメッ!
ブライアン:しづもんのこだえになっでねーど…やっばり、ごれは個々の主観の問題で
       変なヤヅが誰がにとっでは変でなぐなる時もあるし
       まだ、ある時は、ちっども変でねがったヤヅが、突然、変になる事もあり
       総じで言うならば…
フレディ :あー、もー、やっぱ、あんたの話はワケワカンネーよ。
       しかも発音がハッキリしねーから、なおさらわかんねーよ。
ブライアン:わがんねだと? わがろーどしねえがら、わがんねんだべ?
       そもそもわがるっつーのはだな…
フレディ :超☆うぜぇんだよ!わかってんよ。俺とジョンみたいな間の事を言うんだろ?
ブライアン:は?
ジョン  :フ、フレディ…
フレディ :なんにも言わなくたって、わかり合えるんだよ!なっ、ジョン?
ジョン  :フレディ…やめえ…
フレディ :俺とジョンなら、ただツルんでるだけでいーんだよ!特にする事なくても
       ただ、街で地べたに座ってるだけでも、ヤニふかしてるだけでも
       親友って呼べんだよ!
ブライアン:そ、それは、とでも悪い方向に行っでるのでわ…
フレディ :ああん?元センコーだからって、セッキョーかます気じゃねえだろうな?
ブライアン:ジョン…おめえ、ほんどにゴレ↑と通じ合っでんのか?
ジョン  :…さ、さあ…
フレディ :コトバなんかなくたって、通じ合うv う〜ん、それって超スゴくねえ?
ブライアン:…ほんどにそうなんけ?ジョン?
ジョン  :し、知らん…
フレディ :またまた〜照れちゃってv 誰よりもよくわかってるはずじゃんv
ブライアン:…て言うでるけども?あっぢの人↑は?
ジョン  :そ、それこそ、主観の問題なんとちがう…?
       フレディが通じ合うてると思うてるなら、そう思わせとき…
フレディ :うはっ、そーやって冷たく突き放す時って
       超マジで激ヤバの時(どういう時なのかよくわからん)なんだよな〜v
ジョン  :(小声で、誰にも聞こえないように、いらだたしげに)
        …なんで、そないに、みんなの前でためらいもせんと
       ぼくの心をかき乱せるのん…?
ブライアン:いや、だがら、その”通じ合う”っつーのも考えもんでな
       片っぽだげが、勝手に通じてると思っでる場合もだな…
フレディ :俺とジョンは通じてんの!
ブライアン:いや、そっだら事言ったって…
フレディ :通じてんの!
ブライアン:ほう、しだら、どんな風に?
フレディ :おう、説明してやんよ!ふざけんなよ!…ああ、えーっと…
       あれ?おっかしーな。いろいろ言葉知ってたはずなんだけどな。
       ”超”とか”スッゲエ”とか”マジで”とか”ヤベエ”とかしか出てこねーよ。
ブライアン:それじゃ、ちっどもわがんねーべ。ぢゃあーんと説明しでぐんねーが?
        (わ…「悪い子はいねが?」みたいだ…≪想像して瀕死の重態≫)
フレディ :んーと、なんだっけ?あれ。離れてても通じるってやつ。
       テレ…テレ…テレキャスじゃなくて…
ブライアン:テレキャスはちっどもわかり合えねーど。
       (それこそあなたの主観の問題です)
フレディ :テレ…あーもー!とにかく、こう、通じ合うんだよ!
       なんか、他のたとえがねえかな…んーっと…えーっと…あっ、そうだ!
       渋谷のハチ公じゃん!
ブライアン:(目が点)…ハ、ハチ…?あんだって?
フレディ :ハチ公だよ、ハチ公!ハチ公って、言われてねーのに誰かを待ってんだよ。
       通じ合ってんだよ。誰を待ってんだっけな?いーや、どーでも。
       とにかく、待ち合わせに使うんじゃん!渋谷じゃジョーシキなの!
       言わなくてもわかんの!
ブライアン:それはづまり…空気がシンシンして雪が降りだすとカンでわがるどが
       そろそろ雪かきせねば屋根が落っごぢであぶねーがら
       誰が行ぐが決めるだめにクジを作るんだども、そっだら説明は聞かねーでも
       ばーさまが炉端でおもむろにクジ取り出したらわがるどが
       アミにのっけたモチがぷくっとふくらんで、いつ割れるかわがるどが…
ロジャー :いいけん、はよオレの上からどけ2人とも!!
フレディ :ああ、悪い、悪い。超フツーにこのまま過ごしてたよ。
ブライアン:…でだな、つまり、おれが言いでえのはだな、そっだら風に
       わがりてえと思っでる事だけ、言われもしねえのにピィィンときでだな
       わがりだぐねえ事は、いっぐら言われでもわがらねえで…
ロジャー :それはきさんやろうがっ!!(ゲッシイイと蹴飛ばしてどかす)
ブライアン:あいでっ…! はっ…(突然、珍しく目をみはって驚いた顔になる)
ジョン  :ん?どないしたん? (←うおー飼いてえ〜 ←殺)
ブライアン:みんな、なんで、おれらごごにいんのが、わがるが?
フレディ :え? なんでって…
ブライアン:今気づいだんだども(外部から物理的衝撃を受けたため)
       いっぐら考えでも、なんで、ごごにいんのが思い出せねえのよ。
ジョン  :(しばらく考える)…あらら〜、ほんまやわ。
ロジャー :うえっ、気色ん悪か!なんか二日酔いの朝んごたー。
       横で寝とる女の子ば、どこでどげんしてひっかけたんか思い出せん事が
       たまにあるばってん…
ジョン  :あはは、そりゃ、ロジャーだけやで〜。
ロジャー :博多人形んごと、色の白うして、かわいか顔ばしてから
       しれっとキツか事ば言うてのけるよな、きさん…
フレディ :ふっざけんなよ!(イスをガンッと蹴る)なんだよ、これ。超ヤベーよ。
ジョン  :フレディ、取り乱したらあかん。こないな時こそ、冷静にならんと。
ブライアン:んだ、んだ。 (←ぷっ、くく…)
ロジャー :(眉間のシワを深度5≪最大≫にして考え込んでいる)
       …どげん冷静に考えても、いっちょん(※ひとつも=全然)わからんぞ。
       なんでオレたちゃ、ここにおるっちゃろうか…?
       っちゅうか、どこや?!ここは?
フレディ :ドア、あけてみっか?…って、あれ????ドアは????
あと3人 :…ない…なあ…
フレディ :ちょっ…激ヤバじゃねえ?!オレら、ラチられてんじゃん?!
ロジャー :ラチぃ?
フレディ :くっそー、どこのチーム(発音がフラット)だよ?!
ブライアン:いんや、ごれはすでに”チーム”とか言う問題でねえがも…”組織”とか…
ロジャー :おーい、オツムは大丈夫な?
ブライアン:でなげれば、宇宙人がおれらをどっづがまえで、あぢごぢカッさばいて
       いろいろなモンを埋め込んだりしようどしでるんでねえのが…
ロジャー :少なくとも、きさんの頭には、なんか埋め込まれても誰も気づかんやろうな…
       毛でキズあとも見えんしな…
ジョン  :…でもな、案外”組織”ゆうのはいいセン行ってるかもわからへんで…
ロジャー :ジョンまでのぼせた(※イッた)とや?!
ジョン  :うちら、なんぼ記憶が頼りなくなってる言うても「クイーン」や…
       それだけは確かやろ?
ロジャー :お、おう。
ジョン  :「クイーン」に、なんや知らんけども用のある人たちがおってやな
       今…うちらを、見とんのとちゃうやろか…
あと3人 :なっにいぃぃ?!(バッッ、と部屋じゅうを見回す)
フレディ :せ、生態観察?!v(←なぜかハートがついてしまう人)
ロジャー :冗談やなかぜ!4人で、こげなせまか所にずっととじこめられとったら
       そのうち、なんが起こるかわからんぞ!
フレディ :え?いつも通りじゃねえの?ダベッて、ケンカして、疲れたら寝て。
ロジャー :オレはたくさんやぜ。1人の時間が欲しかぞ。
       特にコレ↓とは、たまには離れんと体力と精神力が同時にもたん。
ブライアン:それはごっちもだわ。誰にも邪魔されねえどごろで
       ギターと2人だげで過ごす時間がなげれば、おれは死んでしまうど。
ジョン  :そのためにも…みんなで、ここから出よ。
フレディ :いや〜んv ジョンが仕切ってる!素敵〜!!!!vvvv
       (両手を広げ、がばあっとおもいっきり抱きつく)
ジョン  :フレディ! やっ、やめえ!
フレディ :いーじゃんかv ちょっとぐらい。
ジョン  :みんな見とる! はしたない!
       (真っ赤になって、本気で怒ったような顔)
ロジャー :…ちょっと待ってんやい…じゃあ、なにか?
       みんな見とらんところでは、あーたらは…
フレディ :ムフフ…
ジョン  :ごっ…誤解や、誤解!なんもあらへん!
ブライアン:あー、今後、もしなにが目撃しでも、見ながった事にするがら…
ジョン  :ブライアン!怒るで!からかわんといて!
ロジャー :はいはい、そげん珍しか大声ば出して、語るに落ちとーぜ。
フレディ :ハハハ!ほらほら、否定しても無駄だよ〜ん。
ジョン  :ああ、もおっ!(薔薇のように真っ赤になって、乱暴にフレディをふりほどく)
       そっ、そないして、すぐ本筋から逸れるところが
       うちらのあかんところやねんで? みんな、わかってんの?!
あと3人 :わかってま〜すv
ジョン  :ほんまに…!あんたらっちゅう人たちは…!
ロジャー :ほらほらほら、影のリーダー・ジョンさん、みんなで、ここから出るっちゃろ?
       ビシッと陣頭指揮ばしてくれな困るぜ。
ジョン  :(まだ真っ赤になったまま、口をぱくぱく)か…勝手やなあ…
ブライアン:しがしなあ、ジョン。ドアもねえのに、どうやっで出るんけえ?
       おれらの方が煙コさなっだり
       魔法を使っですり抜けだりでぎりゃあいいけんどなあ。(あんたならできる)
ジョン  :ああ…うん、ゴホン。(いずまいを正す)
       あんな…さっきから、ずーっと気になってんけど…この、けったいなイスみたいなん4つ。
あと3人 :(ジョンに指さされて、改めて見る)
ジョン  :これが、どうも、うちらの記憶がなくなったんと関係あるような気がする…
       と言うか、それ以外、ありえへんやろ?
フレディ :だよな…おれたち、みんなこのイスに座ってたんだもんな。
ジョン  :せやからな…また、このイスでどないかしたら、なんか変わると思うねん。
       ここから出られるかどうかは、わからへんけど。
       しかも、また全然他の事が起こるかもしれへん…危険な事かもわからん。
ブライアン:ふむ…確証はない…だども、他に方法もない…と。
フレディ :試してみる価値はあるんじゃん?
ロジャー :よっしゃ!そうと決まったら、あとは試すだけたい!
ジョン  :ロジャー、待ちい!
ロジャー :あ?
ジョン  :みんな、いっしょや。
ロジャー :(ちょっとドキッとしたように、いつも半開きの目を少し大きくする)お…おう。

(4人、ゆっくりと、自分が座っていたイスの前に立つ)

ジョン  :みんな、準備はええか?
ブライアン:ん。
フレディ :バッチこい。
ロジャー :いつでも良かぜ。
ジョン  :みんな、同時に座るんやで。
       ひょっとして、座った瞬間になんか起きるかもしれへん…そん時は…
ブライアン:ふふふ…恨みっコなしだべ。
ロジャー :きさんの口からその言葉が聞こえてくるとは、奇跡やな。
ブライアン:どうせ、4人いっしょなら、あの世でも似たような事するんだべ?
       1人とか2人とか3人とかでは、ちがうだろうけどもな。
       4人いっしょなら、どっちでもいっしょだべ。
ロジャー :言えとーな。
フレディ :じゃあ…行ってみようか?
あと3人 :(こくっとうなずく)
ジョン  :せえのお…

4人、同時にイスに座る。
その瞬間、部屋がさまざまな色に明滅を始める。
耳を聾するようなけたたましい騒音と超音波が4人を襲う。
4人、すぐさまイスから跳び上がる。

ロジャー :(耳をふさいで)うああっ、なんやコレ?!
ブライアン:みっ…耳っコが!!!!
フレディ :うわっ、マジかよ?!気が遠くなる…
ジョン  :い、いやや…うちらは、まだ…

4人、最初は自分の耳をふさぐのに精一杯だが、知らず知らずのうちに寄り添うv
ブライアン、長い腕でみんなを抱き寄せて守ろうとする。
ロジャー、しっかりブライアンに身を任せ、横で倒れそうになったフレディを助け起こし
ジョンも引き寄せる。
フレディ、ひたすらジョンを抱きしめる。
ジョン、3分の2の力でフレディにしがみつき
残り3分の1の力をあとの2人に分散してしがみつく

ロジャー :っあー、くそー!頭ん痛かー!みんな大丈夫や?!
ブライアン:なんどがなあー!みんな、しっかりくっついとけえー!
フレディ :てゆーか、てめーこそ倒れんなよ?!みんながんばれー!
       死ぬまでいっしょだぞー!
ジョン  :フ、フレディ、苦し…v

部屋の超音波はさらに高まって行き、4人はいつしか気絶してしまうのだった…
ブライアンは最後まで言っていた…

ブライアン:みんな、しっかりくっついて…

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

チカ先生 :(電話口で)…そう、実験成功よ。
        でもね、ちょっとあぶなかったわよ。やっぱり彼らはあなどれなかったわ。
        …え?大丈夫よ。存在には気づかれてないわ。気づかれかかったけど。
        そう…最初は簡単だったわよ。
        あの人たち好奇心旺盛だから、ほっといても絶対勝手に機械にさわるとは
        思ってたけど(150%読まれている)案の定だわ。
        結果?4人とも知能レヴェルが高いから、効果てきめんよ。
        けど、まさか、あそこまでとはね…
        …え?とにかく、すごかったのよ。すぐにデータを送るわ。
        今回は極秘実験だから、彼らの記憶を消さなきゃいけないのが残念ね。
        …当たり前じゃない!
        世界のクイーンが、突然日本の方言でしゃべりだしたら、どうなると思うの?
        (歴史が壊滅し、新たな伝説が動きだします)
        でもね、今回の実験でわかったのは、われわれの装置の威力だけじゃ
        なかったわ…
        彼らがやっぱり最高のバンドだって事よ!
        彼らの歌で日本語を世界に伝えてもらえるなんて光栄ね。
        あちらから申し出がなくても、こちらからお願いしたいぐらいだわ。
        え?なんで最高かって? あのね、彼ら、極限状態になって
        荒れるかと思ったら(充分荒れたけどな)やっぱり最後は助け合ってたの。
        今なんて、仲良く寄り添って寝てるのよ。
        …そう、その辺はぬかりないわ。
        目覚めたら、すっかり元に戻ってなにも覚えてないはずよ…

「アンダーグラウンドだけどグローバル日本語普及委員会」メンバーのクジラオカ氏は
そう言って受話器を置いた…(↑泣いておわびします)

(問題の”教室”の床 ←ほったらかしかい)

(※みんな英語に戻っています)
フレディ  :うーん、むにゃ、むにゃ…
ロジャー :がー、すぴー
ジョン :う〜ん、だめだったらあ(誰に言ってるんだ)

ブライアン:Let us cling together...(みんなしっかりくっ
ついて…)


「シアー・ハート・アタック」のジャケットさながらに寄り添って転がっている4人の手は、
しっかり、取り合われているのでした…


♪♪♪♪ テーマソング 〜参考までに〜 ♪♪♪♪

”Teo Toriatte”
(1977年3月25日、日本のみシングルカット。
 アルバム”A Day At The Races”に収録)より抜粋

♪Let us cling together as the years go by
Oh my love, my love
In the quiet of the night
Let our candle always burn
Let us never lose the lessons we have learned
 ↑こっ、この部分、この話を書いてしまってから気がつきました(本当)

 手を取り合ってこのまま行こう
 愛する人よ
 静かな宵に
 光をともし
 愛しき教えを抱き


「クイーン日本語講座」終礼 (結局「自習」≪しかも睡眠学習≫だけだったなあ…)


THU 14 FEB.St.Valentine’s Day v 2003  
Yukari SHIMA


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

〜 あとがき 〜

クイーンをダシにして遊ぼうという発想が初めて脳裏に浮かんだのが
今年(2003年)の2月で、その頃にやらかしたのがこれ↑です。

で…これも、実はmamiさんのおかげで思いついたのでした。
「ベースのひと」の、まさに最初の入口、玄関でお出迎えしてくれるジョンの写真の横で
mamiさんが関西弁でクイーンのメンバーの事を語ってるじゃないですか。
それを最初に読んだ時
ジョンが他のメンバーの事を言ってるのかと思ったんです。
「ほう、ジョンの関西弁(それも京都方面の)ってハマるな〜v」と思ったのが最初でした。
それから、私自身が福岡出身でして、大好きなロジャーに(←すわ、裏切り者)
博多弁をしゃべってもらいたいと思った(しかも似合う気がした)事から
この計画(妄想)は動きだしました。
あとは他の2人を何弁にするか…
ブライアンは…自分で思いついて自分で悶絶しかかりながらも、もう、これしかないと…
フレディがいちばん悩んだんですが…
ときどき”Come on! ma〜n?”とか挑発的な事を言うので
渋谷の人にしてみました…(「爆睡しちゃった〜v」を言わせたいがためという話もある)

私の方言の知識はこれだけですので(東北弁はかなりデタラメ。何県なのかすら不定)
どなたか、ご自分の土地の方言でクイーンをしゃべらせてみませんかっ!!
ものすご興味があるんですが…

投稿2回目にして「異色専門」のレッテルをみずからのデコに貼りつけとる感が
ひとかたならないんですが、それもまた良し…
みなさまに、少しでもお楽しみいただけましたら至福でございます。

Yukari
THU.10 APR. 2003

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