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電気屋ジョンさん --番外編--

Written by まおまおさん

此所はロンドンのとある通り、町角の隅にそれはあった。
小ぢんまりした店内で五十前の男が黙々と電化製品の修理を行っていた。
店の名は「ディッキー電器店」。この男一人で家電の修理から簡単な室内配線まで
行っていた。それでいつしかこの界隈の者はこの男の事を「電気屋ジョン」と
呼ぶようになっていた。いつもニコニコしていてしゃべり出すと早口になる
家族思いの男だったが、この男の過去をよく知っているものはあまりいなかった。
時々過去の事を聞く者もいたが、男はニッコリ笑っているだけだった。

ある日、妻ヴェロニカが作ったサンドウィッチのランチを食べ終わり、
紅茶を入れているところへ店のドアが開いた。
「やあジョン、居るかい?」
マイクを持った一人の青年が店内に入ってきた。長髪のこの青年はバンドを
組んでおり、やれマイクの調子がおかしいとかアンプを見てくれとか言っては
この店を訪れていた。
「何だフレディー、またマイクの調子悪いのかい?」
「うん、ちょっとみてくれないかなあ。」
ジョンはティーポットにカバーを掛けさっそくマイクを調べた。
古いそのマイクはここ最近トラブル続きだった。
「これはもう寿命だよ、新しいのを買ったらどうだい。」
しかしフレディーはかぶりを振った。
「今、金がないんだよ。古着屋もここんところさっぱりだし・・。
資金繰りがついたら中古のでも買うから、それまではもつ様にしてくれよ。」
「でもこれが壊れるのも時間の問題だぜ。」
「解っているよ・・でも無い物はないんだ。」
これを3回修理するくらいならマイク1本ぐらいはどうにかなりそうだと思いつつも、
「OK.解ったよ。・・しかしもう床に落とすなよ。落としたら修理不能だからな。」
と念押ししてジョンはマイクを修理し始めた。
しばらくは2人共黙っていたが、やがて作業をしながらジョンがフレディーに
話し掛けた。
「最近のライブはどうなんだい、客の反応は?」
「まあまあだよ・・。」
フレディーはニコリともせず無表情に答えた。
「それも気になるが、もっと困っている事が2つ・・ひとつは資金繰りがうまく
行かなくてマイク一本まともに買えりゃしない。もうひとつはいいべーシストが
いない事。今の所これといったのがいなくてね・・。テクニックはもちろんのこと、
ビジュアル的にも良くて、何よりも僕たちとうまくいくような奴がいいんだが・・。」
ジョンは苦笑した。そりゃフレディーや彼と一緒にバンドを組んでいるブライアンと
ロジャーの事も知っている。あとの二人もいい奴だが、これだけ個性的な
メンバーの中に入り込もうとする者は少し覚悟が必要だ。
「僕たちは才能があると思っている。・・ でもあと運とチャンスが足りないだけなんだ。」
そうつぶやくフレディーの横顔にガラス越しの光が当たって、黒髪に濡れたような
つやを与えている。若くエキゾチックな容貌とあいまってハッとするような光景だった。
そんなフレディーにジョンはしばらく魅入っていたが、ふと我に返り作業を再開した。
そしてその10分後マイクは一応使用可能となった。
「ありがとう、いつもすぐ修理してくれて・・。今度ライブ聞きに来てよ。」
ニコッと白い歯を見せて笑ったフレディーは、マイクを抱えてロンドンの街中へ
消えていった。

その後、数人の客からの修理を終え今日は閉店する事にした。
仕事の後、ジョンはいつも近所のパブ「黒とかげ」に寄っては軽くビールを
飲んで帰るのが習慣となっていた。店の女主人ミドリと近所の連中との
たわいもない話は仕事で疲れた身体をリフレッシュさせてくれる。
今日もパブに寄ろうとベスパに乗って帰っていると、ふと手前の裏通りに
見慣れない小劇場のようなものを見つけた。
「へえーこんな所へ・・・・また新しく小劇場が出来たのかな?」
ロンドンは裏通りに結構多く小劇場があって、ショウやストリップなど
夜な夜なイギリス紳士達を楽しませていた。ここもそんな一つだろうと手前を
横切ろうとしたところ、劇場の側面の窓からカモシカのようなすらっとした脚が
見え隠れしているのである。
「!」
ジョンは思わずベスパを止め、立ち止まってしまった。
やがて脚は見えなくなり、それからしばらく何もなかった。
すると、今度は金髪の美少女が窓を締めに窓辺に現れたのである。
少女は後ろを振り返りながら何か二言三言話かけて窓を閉めた。
ジョンの好奇心が入ってみたい衝動にかられた。若い時は彼もこのような所へ
何度も行っていた。しかしこの年になってから行く事などなかったので
躊躇しているのも事実だった。
しばらくしてジョンは再びエンジンを掛けると「黒とかげ」に向かっていった。

その頃小劇場の楽屋裏の片隅で3人の若者が念入りに化粧を行っていた。
「全く・・なんでこの俺がこんな格好しなきゃいけないんだ・・女の子は好きだけど、
こんな格好俺の趣味じゃあないぜ!それにこの格好どう見てもロリコンじゃないかよ。」
「まあ気持ちは解るがな・・でも結構似合っているぜロジャ・・おっと、
ローザだったな。」
「源氏名なんて呼ぶなよ!フローリー。」
「君だっていっているじゃないか!」
そんな二人が半分ふざけ合いながら支度をしている横で、ため息が洩れた。
「あーあー、こんな格好をするとはね・・皆にバレたらどうしようか・・。
生徒のオヤジ連中が見ていたりしてな・・。」
「しょうがないじゃないか、俺達金が無いんだからさ。楽器やマイク一本さえも
買うのに渋っているようじゃなあ。ブライアンだってレッド・スペシャルの
改造費がいるんだろう?」
ロジャーが濃いピンクのルージュを塗りながら答えた。
「だから解らない様にケバくしろよ、ブレンダおばさん。」
フレディー、いやフローリーが笑いながらいった。
「おば・・なんで僕だけおばさんなんだよ。それにここでは未だブライアンでいいよ・・。」
ブライアンは少々弱気につぶやいた。
「カーラー巻いたまんまのランジェリー姿なんて中年おばさんじゃないかよ。
それに生徒らにバレない様にって悪趣味なのを選んだのは君じゃあないか。」
「・・・・。」
その通りだったので彼は黙ってしまい、カーリーヘアーにカーラーを巻き付ける
事に専念した。
「さて、今日もこの悩殺レッグを皆さんにお見せしましょうか。」
フローリーはテーブルの上に横になるなり、いきなり脚を高々と上げた。
「馬鹿、窓があいてるんだぜ。外から丸見えじゃないかよ。」
そう言ってローザは急いで窓を締めに行った。

ジョンはパブ「黒とかげ」でビールを飲んでいた。飲みながら、そう云えば
今日はヴェロニカが教会のバザーに出すラジオを修理して欲しい、と言っていた事を
思い出した。これを飲んだら帰るとするか・・。そう思いつつ2杯目のビールに
口を付けていると、パブのドアが開いて一人の男が入ってきた。
思いつめたような表情のその男は、彼の隣席に座った。
「ジョン、久しぶりだな。」
声を掛けてきたのは同じ通りで羽振りのよさそうな美容室に勤務している
ジムだった。
「やあ、本当久しぶりだな、ジム。」
「仕事の方はどうなんだい?ジョン。」
「まあまあだな・・それより今日はいやにシュンとしているじゃあないか。」
ジムは大きなため息をついた。
「たった今首を切られたところさ。訳が解らない・・。思い当たる事がないんだ。」
そう言うなり、ジョッキになみなみと注がれたビールをー気に飲み干し
黙ってしまった。
「そりゃあ気の毒だな・・。君みたいに腕のいい美容師なんて滅多にいないのにな・・。」
そう言ってジョンも黙ってしまい、暫くはジョッキやガラスの触れ合う響きや、
他の客の話し声を聴いていた。
それを見ていたミドリが二人に声を掛けた。
「ねぇそこのお二人さん、ここの近くに新しく小劇場が出来たのだけど、
気晴らしに行ってみたらどうかしら?」

「フローリー、支度できたぁ?今日はあんたとあたしが呼び込みョ。」
一階からフレディーは源氏名で呼ばれた。
「はぁーい、ボーイング姉さん。すぐ行きますう。」
フローリーは急いで羽飾りの付いた帽子を被り、マントを羽織ると
下へ降りていった。
白いチュチュ姿に似合わない筋肉質の姉さん(?)に付いていき、
劇場の入り口でフローリーは客引きを始めた。
「今日も楽しいショウがが盛りだくさんョ。・・レビューも、SMショウも、
着物ストリップなんていかが。」
暫く呼び込みをしていると、通りの方から見覚えのある2人の男が歩いてきた。
「あっ、あれはジョン!!」
フローリーは、急いで正体がバレない様に帽子を目深に被り、
ボーイング姉さんの陰に隠れた。

その頃ジョンはジムと共にミドリが教えてくれた小劇場に向かっていた。
しばらくするとその場所が、さっき通りがかった所だと解り、好奇心が
ムクムクともたげてきた。脚線美という言葉にふさわしいあの脚・・金髪の
かわいいあの少女・・一人ニヤついている自分に気づき、ジョンは慌てて
何も解らないような顔をして歩いていった。
やがて劇場の入り口付近まできた2人は、横を通っていく紳士達に愛想を
振り撒いているチュチュ姿の人物に驚いた。
「おっ、男じゃあないか・・。」
ジョンは少したじろいだが、ジムはすぐに平静になりどんどん進んでいった。
そんな2人連れを姉さんは見逃さなかった、
「まあ〜そこのおじ様達、これから素晴らしいショウが始まるのよ・・。
ストリップもあるし・・。」
2人に擦り寄ってくるボーイング姉さんの迫力にジョンは逃げ出したくなった。
「いや、・・ちょっと通っただけだよ。金ないし・・ホント金ないんだから。」
「継母と金髪少女のロリコンSMショウもあるわよ。」
姉さんも負けてはいない。
「ホントに今日はいいんだ、若い時たくさん見てきているし・・。」
(へっ、ジョンて若い時に少しは遊んでいたんだな・・。)
フレディーはジョンの話に、今まで知らない一面があるようだと少し興味を持った。
するとボーイング姉さんは後ろに隠れるようにしていたフレディーを
2人の前に突き出した。
「じゃあ、こんなのはどう?」
(ええい、しょうがない。)フレディーは腹を括った。
「まあ!おじ様達、今夜のショウは さ・い・こ・うよン・・いかが〜」
色気タップリの裏声で、フレディーはマントの下に隠れていた悩殺レッグを
2人にチラリとご披露した。
・・・・五分後2人は舞台の最前列に座っていた。

次の朝、ジョンは地獄のような苦しみを味わっていた。
頭はガンガンし、何故か手足に大小の擦り傷が出来ていた。
難儀をしてベッドから抜け出し、気持ち悪さをこらえながらシャワーを浴び、
着替えをした。
(そういえば昨日小劇場に行って、それからジムと飲んで、ベスパに乗った事は
覚えているのだが・・。いつのまにかパジャマになっていたなあ。)
そう思いながらジョンはリビングへ行った。
そこにはローラとジョシュアが座っていたが、ヴェロニカの姿はなかった。
彼はジョシュアに尋ねた。
「おはよう・・ママは?」
「教会のバザーに行ったよ。」
ジョシュアは抑揚のない答えを返すとリビングから出ていった。
(あっ、そう云えばラジオの修理を頼まれていた。)
ジョンはヴェロニカに悪い事をしてしまったと思った。
「ローラ、ラジオの修理はどうなった・・。ほら、ママが教会のバザーで出すとか
言ってた・・。」
ジョンは、今度は娘のローラに尋ねた。
「ロバートとマイケルが一緒に直していたわよ・・。」
ローラは一瞬何か言おうとしたが、すぐに押し黙ってしまった。
「何だ、何かパパに言いたい事があるんじゃあないのか?」
ジョンがそう聞くと、ローラは大きくため息を一つ吐いて話し始めた。
「パパ、昨日どうやって家へ帰ったか覚えている?」
そう聞かれると、どうやって帰ったのか・・ジョンはガンガンする頭で思い出してみた。
(そうそう、ドアを開けてダイニングテーブルの下へもぐり込んだっけ・・。)
「ああ・・帰ってダイニングテーブルの下へもぐり込んだ事は覚えているよ。」
ジョンは込み上げてくる吐き気を我慢しながらそう答えると、ローラは
「それはどこのダイニングテーブル?」
(え?どこのって・・・・あっ、そう云えばちょっと小さかったような・・・・
だったら・・・・。)
ジョンが思い出す前にローラは昨晩の事を話し始めた。
「昨日ママはパパの帰りをずっと待ていたのよ。でも昨日に限って
パパなかなか帰らないし・・。ママもだんだんと『パパ、何かあったのかしら・・。』
って心配になって・・。そうしたらお隣のmamiさんから電話がかかってきて
『お宅のご主人さんが家で眠ってます。』って・・。
ママとロバート、マイケルとで急いでお隣へ行ったわよ。そうしたらmamiさんの
家の前にパパのベスパがひっくり返ってたって。そしてmamiさんの家に入ったら
パパがダイニングテーブルの下へもぐり込んで寝ていたのよ。
mamiさん気の毒がって『ドアに鍵を掛けようとしたらいきなりご主人が
入ってこられて、何も言わずにダイニングテーブルの下へ入り込んでそのまま
寝てしまったのです ・・。いくらゆすっても声を掛けても起きてもらえなかったので、
ご心配されていると思って連絡しました。』 って言われてママは平あやまり。
・・結局パパをロバートが抱えて、マイケルがベスパを押して帰ったわ。
それからママと私とで擦り傷を消毒したりパジャマに着替えさせたり大変だったのよ。
おまけに時々パパが『カワイイな・・』とか『きれいな脚だ・・』とか言うし・・
ママは面白くなかったんじゃあないのかなぁ。」
ジョンは昨日の醜態を娘から聞かされ、恥ずかしさのあまりうつむいてしまった。
と同時に、おぼろげながら昨晩の事が一つ一つ思い出された。

ショウは素晴らしいものだった。レビューもコントも歌もかなりのものであった。
2人共どんどんこれらのショウに夢中になっていった。
歌のア・ラ・カルトの後、例の金髪の少女と髪にカーラーを巻いたままの
ランジェリー姿の熟女が登場した 。ジョンのお目当ての少女だった。
「ローザ、こんな時間まで何をしていたの・・ハハーン、またあの男と
会っていたのね・・。汚らわしい!」
「お母様ごめんなさい・・私、あの人が好きなの。許して下さい。」
「お黙り!・・あなたに男にうつつを抜かす暇なんてないでしょう?」
と言いながら女は少女に鞭を振り上げた。
「ビシッ」「バシッ」と鞭が鳴る度に少女のか細い泣き声が聞こえた。
「お母様・・許して・・許して下さい。」
少女の顔が苦痛に歪んでいった。そんな少女を見ていくうちにジョンは
ますます興奮してくるのがわかった。そして彼女がますます愛しく感じてしまう
のだった・・。
SMショウの興奮覚めやらない劇場に今度は紫と赤の照明が全体を包んだ。
すると、聞きなれない曲に合わせて着物姿の黒髪の女が現れた。
♪She keeps Moet et Chandon in her pretty cabinet・・・・
女の身のこなしに合わせて、細く、美しい脚が、着物の裾からちらちら
覗いている。黒髪に、エキゾチックな顔立ちが良く似合っている。しかし
スポットライトの当たったその顔立ちにジョンは見覚えがあった。
「そう云えばどこかで見た様な・・?・・あっ!!」
客引きの姉さんが男・・。ということは、目の前の美しい女が女とは限らない・・。
「ふ・・フレディー・・。」
そうなると、SMショウの金髪美少女の顔にも心当たりがあった。
「ロジャーか、あの子は・・。それにあの継母はブライアンだったのか・・。」
ジョンの心境は複雑だった。どぎまぎした思いとそれでも引かれる魅力があった。
しかしショウはジョンの思いと裏腹に佳境に入っていった。
フレディー、いや、ここではフローリーが着物の紐を解き始めた。
観客の叫び声や嬌声がますます激しくなっていった。だんだんと着物が
はだけていくと、中からショッキングピンクのタンクトップ、黒い革の
超ミニスカートにガーターベルトの彼女が現れた。観客の興奮は頂点に達した。
ジョンは再び狂喜する観客の一人になっていた。

(それからジムの行き付けのバーでラフロイグを浴びるほど飲んでしまったなあ・・。)
ジョンはフラフラしながらキッチンへ行った。いつもはそこにランチボックスが
用意されているのだが、今日に限ってそれは無かった。
(やっぱり、ヴェロニカを怒らせてしまった様だな・・。)
ジョンはため息を吐いた。しかし代わりにステンレスポットが手紙と共に
置いてあった。
『パパへ
今日はママのお弁当の代わりに、僕たちが昼食を用意しました。
でも、飲み物だけだけどね。
僕とルークとの合作なんだよ。お昼に飲んでね。
キャメロン』
カワイイその申し出をジョンはありがたく受け取った。
(この調子では昼食はまともに食べられないだろうから、お昼はこれだけで
いいだろう)
しかし、ジョンはお昼にポットの飲み物を飲むなり、
「この紅茶、コーヒーの味がするなあ・・。」
どうも2人はコーヒーと紅茶を「合作」したようだった。

その後もフレディー達はジョンの店をたびたび訪れていたが、お互いが
相手の秘密を握っているという思いからか、相手の事が段々と気になる存在と
なってきた。ジョンは、
「これもバンドの為なのかなあ・・でもストリッパーでも十分やっていけそうだよ、
彼は。華があるしショウが似合うのかな・・。ボーカルも抜群だしなんでバンドで
低迷してるのかなあ。」
一方フレディーは
「あんな真面目な顔していてもかなり慣れているなアレは・・。でもあんなに
食い入るように見られたんじゃあ俺の方が照れるよ・・。でも彼はいったい
何をしていたのだろう?音響や楽器の事も詳しいみたいだし。」
けれどもロジャーが久しぶりにジョンの店を訪ねた時には、彼もさすがに
照れくさくなり顔を赤らめてしまった。そして何も知らないロジャーに
「あれ、顔が赤いよ。熱でもあるんじゃないのか?」と、逆に心配され、
思わず苦笑してしまった。
そして、これは家族には秘密だが、ジョンはその後も長髪や、アフロヘアーに
「変装」して時々はジムと一緒にあの小劇場に通っていた。ジムの方はあの
「着物ストリップ」で、すっかりフローリーにのぼせてしまい、その後は
毎日通っていたようだった。
そしてそれは、ベーシストとして、ジョン・ディーコンという19歳の学生が
フレディー達のバンドに加わり、彼らがバンド一本でやっていけるまで
続いたのであった。

(完)

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